ギター練習曲 フェステ・ラリアーネ
また古い話になります。10代の頃に東京音楽アカデミーに加入してギターの練習していた頃の話です。
教材9ヶ月目にトレモロの練習が配置されていて、その練習曲が「フェステ・ラリアーネ」でした。この曲は3部構成になっていて、まず1部が主題になっています。ここで左指の運びをマスターしてから、2部でアルペジオによる変奏、3部がトレモロによる変奏の練習となっています。
この曲はトレモロの大部分が一弦上の音になっているので、トレモロ初心者には練習しやすい良い曲だと思います。旋律も綺麗なので飽きずに練習できました。
この曲をマスターすると次の課題がいきなり「アルハンブラの思い出」でした。
「アルハンブラの思い出」は有名ですよね。この曲ではトレモロの部分は1弦だけでなく、2弦、3弦にもありますので隣の弦に触れないようにする必要があります。慣れれば気にすることもなく引ける様になりました。右手はトレモロ奏法で難易度が高そうに思いますが、案外と弾きやすいと思いました。
Youtubeの動画に良いのを見つけましたので載せておきます。
www.youtube.comhttps://www.youtube.com/watch?v=BNs0nnSpLR8
楽譜を載せる準備をしたのですが、PDFをアップされていました。
楽譜のみ
https://gtaoki2017.web.fc2.com/festelarianesheet.pdf
タブ譜のみ
https://gtaoki2017.web.fc2.com/festelarianetabsolo.pdf
楽譜とタブ譜
https://gtaoki2017.web.fc2.com/festelariane.pdf
用語説明
アルペジオ
和音の音を一度に鳴らすのではなく、和音を構成する音を一音ずつならす奏法です。
ギターでは伴奏部分によく使われます。この曲の場合、2部の伴奏部分が全てアルペジオになっています。技法としては個々の音を別々に弾く指のバラバラな運きに練習の必要がありますので、ギター初心者の頃に、よく練習させられました。
また、和音を一度に鳴らす時に、ジャンと同時ではなく、ポロロロンと弦を弾くタイミングをずらした弾き方をすることがありますが、これもアルペジオということがあります。
トレモロ
ギターの音は自然に減衰して消えていく音です。バイオリンのように弓を引いている間なり続ける音ではありません。そのバイオリンの様に音を鳴り続けさせる技法としてトレモロという奏法が生まれました。マンドリンやバラライカのようにピックを持って手首を使って振動させて弾くのではなく、右手の三本の指で旋律の同じ音を弾き親指が伴奏の音を弾きます。四本の音の間隔が均一になるように弾くところが難しく、また指のストローク幅を大きくすると隣の弦に触れてしまう可能性が有るというところも難しさの要因になります。
アルペジオ、トレモロ共に練習は一本ずつの指に力を入れすぎないこと、むしろ余計な力を抜くことがコツでしょう。力を抜きつつ大きな音を出す。相反するように聞こえますが練習を重ねて要領を掴むと、出来るようになります。