こうかの雑記

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昔の懐かしいこと、ubuntuのこと、その他いろいろ

Musescore3 楽譜入力の私的メモ

 ギターの楽譜を何件か入力してきましたが、いくらか入力の際に操作がわからず戸惑ったことがあるのでメモします。多分、しばらく使わないとまた忘れると思いますので。

3連譜の入力

 音符入力モードでの場合で四分音符の3連府とする場合

  1. その3連符全体の長さとなる音譜、2部音符を選択してCtrl + 3(この時はまだ音符を小節内に配置しない、選択しているだけ)
  2. 四分音符で3音入力する

rit.(リタルダンドの入力)

 テンポを次第に落としてゆく表現方法ですが、Musescoreの標準機能にはありません。プラグインがあるらしいけれど、ここでは別の方法で対応します。

  1. まずリタルダンドを掛ける先頭の音符、または休符を選択します。
  2. パレット→テキスト→段テキストをダブルクリックして、テキストボックスを作成、表示を"rit."にして、適切な位置に配置します。譜面への表示はこれでOK。
  3. 曲全体のテンポを確認します。直近のテンポマーク(またはメトロノームマーク)確認。"Andante"とか名前で指定している場合は該当する数値を確認すること。
  4. リタルダンドを追加する先頭音符を選択し、Alt + Shift + Tで直近のテンポより少し遅い数値のテンポを追加する。
  5. もう1つ幾つか離れた後ろの音符に、同様にしてさらに遅いテンポを追加する。
  6. 追加したテンポマークを選んで右クリック、要素の編集からインスペクタを表示し、要素の表示のチェックを外す。

 以上で追加したテンポマークを譜面上に表示すること無く再生時には次第にテンポが遅くなって再生されるようになります。

 Musescoreでのテンポマークの設定値はわかりませんでしたので次の表を参考に。

テンポマーク 意味 メトロノームマーク
Grave(グラーベ) 重々しく ♩=42前後
Largo(ラルゴ) 幅広く、とてもゆるやかに ♩=46前後
Lento(レント) 遅く ♩=52前後
Adagio(アダージョ ゆるやかに ♩=56前後
Larghetto(ラルゲット) やや遅く ♩=60前後
Adagietto(アダージェット) アダージョよりやや速く ♩=66前後
Andante(アンダンテ) 歩く速さで ♩=72前後
Maestoso(マエストーソ) 荘厳に、威風堂々と ♩=80前後
Moderate(モデラート) 中くらいの速さで ♩=96前後
Allegletto(アレグレット) やや速く ♩=108前後
Animato(アニマート) 活き活きと速く ♩=120前後
Allegro(アレグロ 速く ♩=132前後
Assai(アッサイ) 十分に速く ♩=144前後
Vivace(ビバーチェ) 快速に ♩=160前後
Presto(プレスト) すごく速く ♩=184前後
Prestissimo(プレスティッシモ) 極めて速く ♩=208前後

  以上、「音楽のテンポと速度記号一覧と意味をご紹介! | FLIPPER'S」のページを参照させて頂きました。

タイとスラー

  • タイ:前の音を選択肢し + キー
     同じ高さの2つの音符をつなぎ、後ろの音符は弾かない。
  • スラー:先頭の音と最後の音を選択し S キー
     2つ以上の異なる音符をつなぎ、なめらかに)演奏する。

セーハーの入力

 ギターでは人差し指を寝させて同一フレット上の複数弦を一度に押さえる場合が有ります。これをセーハーまたはバレーといいます。これは演奏者のための表記で再生には関係ありません。その表示は、単にフレットポジションを示すだけの場合と、範囲をも示す場合と2通りあると思います。

 セーハーの文字表示はいくつかありますが"C.7"といったようにフレット番号を算用数字で表記します。アラビア数字は使わないことにしました。

単にフレットを示すだけの場合

  1. セーハー対象の音を選択
  2. パレット→テキスト→→段テキストをダブルクリックして、テキストボックスを作成して、適切な位置に配置します。
  3. 表示を"C.3"といったようにフレット番号を示す。

譜面上の範囲も示す場合

  1. セーハー対象の始まりの音と終わりの音を選択(Shiftキーを使う)
  2. パレット→線→さらに表示→テキストラインをダブルクリック
  3. 線付きのテキストが表示されるのでテキストを"C.3"と言ったように書き直す。

ハーモニックスの入力

 次の方法は残念ながら再生することはできません。表記だけになります。

 セーハーと同様の方法で、表記を"arm 12"、"arm 7", "arm 5"とします。
 尚、arm 12は1オクターブ上、arm 7は1.5オクターブ上、arm 5は2オクターブ上の音になります。  また、8度上のハーモニックスの場合は、"8 dos armonics"とします。演奏する場合は左手は譜面通りの運指で、右手は人差し指が12上のフレット位置に軽く指を当てて弾きます。

 どうしても再生したい場合は、ハーモニックスの部分だけ別の楽器としてのパート譜にします。そして  パレット→アーティキュレーション→さらに表示→ハーモニックスで入力します。見た目よろしくないのと、音も耳障りに感じましたのでお勧めではありません。

反復での"D.S. al Coda"の使い方

 セーニョ、「to Coda」、「D.S. Al Coda」、コーダがセットになっていないと(当然ですが)正しい順序で再生されませんでした。元の譜面から見落とさないように注意。

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例の譜面 D.S. al Codaの例
 

 小節の区切りはリピート記号ではなく二重縦線で区切られています。演奏順位は第1小節から第29小節の"D.S. al Coda"まで続き、ここから第6小節に戻ります。次は第13小節の"To Coda"まで行きます。そこから第30小節へジャンプして最後までの演奏となります。

 第6小節の先頭上にある記号がセーニョです。第30小節先頭上にある記号がコーダです。