こうかの雑記

こうかの雑記

昔の懐かしいこと、ubuntuのこと、その他いろいろ

ピカルディーの薔薇

 私の好きな小説『レベッカ』の第26章の終わり(レベッカの死の謎が判明して、一息ついた場面)に、手風琴で片足の男が「ピカルディーの薔薇」を奏でているという文があります。
 何気に、ひょっとしてその当時に流行った曲かしらと探してみました。なんとYoutubeで聞くことが出来ました。なんだか『レベッカ』の世界が身近に感じられました。

 この曲は第一次世界大戦中の1916年に作曲され、フランスの戦地に出兵したイギリス兵士の間で愛唱されていた曲だそうです。大戦後もシャンソンやジャズなどにアレンジされスタンダード曲となっているそうです。
 きっと手風琴を奏でる片足の男は、第一次世界大戦の犠牲者なのでしょう。
 (日本でも、私が幼かった頃、観光地などで楽器を演奏する傷痍軍人の方を見かけた記憶が有りますが、きっと同じような状況だったのでしょう。戦後の悲しい風景です)

 Youtubeで見つけた中では、イブ・モンタンの版が良い感じかと思います。
 古き良き時代の雰囲気を感じられます。

 

イブ・モンタン

www.youtube.com