楽天Koboで自炊EPUB3本を読む方法
古い「楽天kobo Touch」を持っています。これを手に入れた時はEPUB3の自炊電子書籍(リフロータイプ)を読めると期待していました。しかし自炊したEPUB3電子書籍はそのままでは読めませんでした。拡張子を".kepub.epub"に変更して読めるようにはなりましたが、この方法では栞(しおり)機能が働かなくて読むのをあきらめていました。
そんなことがあり自炊のEPUB3本を読む他の方法を色々と探してきました。結果、kindleに変換してタブレットのkindleアプリで読む方法に落ち着きました。
最近、「kindlegenをダウロードできなくなった」の記事にあるようにEPUB3ファイルからkindleファイルに変換するツールが過渡期にあるようなので、kindle依存に不安を感じはじめています。そこで直にEPUB3で読める方法はないかと再び探し始めていました。
今回、「CalibreでEPUBをKEPUBに変換」という記事を見つけました。
koboの仕様の中でEPUBと一言で済まされていますが厳密には、横書き中心のEPUB2仕様と日本語のような縦書きやルビに対応したEPUB3があります。koboのEPUB3への対応はkobo専用仕様のKEPUBになっているので拡張子だけを".kepub.epub"に直してもkoboの機能を発揮できないといとうことの様です。具体的には栞(しおり)機能などが働いてなく、電源を入れる度に電子書籍の先頭が表示されるので、どこまで読んだかをメモしなくてはなりませんでした。
「CalibreでEPUBをKEPUBに変換」の記事に従ってEPUB3ファイルをkoboに送り込むと、KEPUBファイルに変換されてkoboの機能が生かされるようになりました。
「楽天kobo Touch」でやっと入手当初の期待が叶えられましたが、6年も経ってしまいました。
詳しくは記事を参照いただければと思います。ここでは試したことを簡単に記載します。尚、今回はlinuxではなく仮想環境のWindows10にインストールして試しました。
Calibreのインストール
Calibreのサイトからダウンロードします。
Windowsの場合 https://calibre-ebook.com/download_windows の"Download calibre"ボタンをクリック
macOSの場合 https://calibre-ebook.com/download_osx の"Download calibre"ボタンをクリック
linuxの場合
https://calibre-ebook.com/download_linux に記載されているコマンドを実行
ubuntuソフトウェアからインストールする方法もありますが、この場合は古いバージョンになります。
KoboTouchExtendedプラグイン追加
kobo端末にEPUB本を転送
- kobo端末をPCにUSB接続します。
- kobo端末に送り込みたいEPUB3本をCalibre Libraryに追加します。(本の追加)
- 本を選択してデバイスに送信をクリック
(私の場合、この段階で「このKoboデータベースのバージョンはサポートしていません。」と表示されましたが転送されてました。ただし、Calibreからは接続されているKobo上のファイルを編集や削除が出来ないということらしいです。削除はkobo側の操作で出来ました。) - Calibre画面右下のジョブ数:がゼロになれば転送完了
以上で、KEPUBに変換されて転送されます。
最後に
市販のEPUB電子書籍にはDRM(デジタル著作権管理)が掛かっていると思います。DRM解除にもCalibreが使える場合がありますが、使ったことないので記述していません。
小説本はやはり電子ペーパーの画面で読むほうが読みやすいですね。操作の反応は少し遅いですが、目に優しくて良い感じです。途中で中断した本を開くと、中断した場所が開きすぐに読むことが出来ますし、栞も効いています。やっと電子書籍リーダーとして当たり前に使えるようになりました。私のなかでは自炊EPUB3本はkoboになりそうです。