こうかの雑記

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昔の懐かしいこと、ubuntuのこと、その他いろいろ

PCでEPUB3ファイルを読む Thorium Reader

 PCでEPUBファイルの電子書籍を読む方法としてChromeアプリのReadiumがありました。わたしの場合、PCでEPUBファイルを自炊し、KindleのMOVIファイルに変換する前にそれが期待通り表示できるか確認するのに使っていました。しかし、Readiumがいずれ無効になることが分かっています。今年の10月時点ではまだインストール可能でしたが、開発は終了しているらしいのでReadiumに未来はありません。

(参考記事:ChromeのReadiumChromeのReadium、インストールできた

 そこで代わりになるものができることを期待していたのですが、見つかりました。

 Readium Projectに関わっていたEDRLab(European Digital Reading Lab)からReadiumの後継となるソフトThorium Readerがリリースされていました。

 Thorium ReaderはReadiumとは違ってブラウザとは関係なく、WindowsmacOSLinux上で動きます。今回、ubuntuにインストールして試してみました。

インストール

 公式サイトからosに合ったファイルをダウンロードします。

 私はubuntu20.04を使っているので、The Linux (.deb) version on the Readium Github platform.をダウンロードしました。

 ダウンロードすると、EDRLab.ThoriumReader_1.5.0_amd64.debというファイルがダウンロードフォルダーできます。これをダブルクリックするとubuntuソフトウェァでインストールできます。アプリケーション名はThoriumとなります。専用のアイコンは無いようです。

感想

 初めて起動すると、当然ながら「わたしの本」は空っぽです。ここに手持ちのEPUBファイルをドラッグ&ドロップすると電子書籍として読めるようになります。

 縦書き日本語表示は、ぱっと見たところ問題無さそうです。ルビも傍点も表示できています。ただ、ルビと傍点があると前行との行間が広がってしまい、その行間の真ん中に配置されていてバラけた感じになります。該当文字側に近づけてほしかった。この辺はRediumの方が良かったと思います。

 画面表示はスクロール型とページ型が選択出来ます。スクロール型だと画面の端で文字が半分しか表示されないといった状態になることがあり、少し使いにくく感じます。ページ型にすると両端の行の表示の問題はなくなりますが、行の下で文字の下が切れる場合が有ります。というか切れています。読めますが気になりますね。

 文字の下が切れるのは文字の間隔を変更するこてとで、少し良くなることが有ります。

 画面下にスクロールバーと移動のための"<"、">"があります。"<"、">"をクリックするとスクロール型の場合は水平にスクロールしますが、ページ型の場合は上下にスクロールします。この辺り縦書きでは違和感あります。

 小節本のリーダーとしては少し残念なところがありますが、今後のバージョンアップに期待したいところです。自作したEPUB3ファイルの確認には問題無さそうです。わたしの場合、読書にはEPUB3からKindleに変換してタブレットKindleアプリで読むので、確認できるだけでありがたいと思います。

参考

今回の環境:ubuntu20.04.1とThorium v1.5.0

参考サイト:第634回 クロスプラットフォームで動作するEPUBリーダー「Thorium Reader」