ubuntuに共有ファイルを設定する
手持ちの備忘録を見て書いています。
ubuntu上に共有ファイルを設定する方法です。
ubuntu上にあるファイルをタブレットやスマートフォンからアクセス出来るようにするための設定です。
共有ファイルの使い方は私の場合、タブレットからubuntuにファイルを取りに行くケースと、スマートフォンの写真をubuntuにアップロードするケースが多いです。
(1)ubuntu側での準備
・ファイルを共有するPCのIPアドレスを固定割り当てにしておきます。(ルータ側での設定作業)
毎日使っているPCならIPアドレスが変わることは無いと思いますが、後々に困ることにならない為です。IPアドレスがコロコロ変わると都合が悪いですから。
・共有フォルダーを準備
ubuntuにはホームに「公開」というフォルダーがありますので、これに共有の設定をします。当然新たにフォルダーを作っても問題ありません。
「公開」フォルダーを右クリック、「ローカルネットワーク共有」タブを選択し、共有するにチェックを入れます。
・共有サービス(Samba)のインストール
そのPCで共有が初めての場合に、共有サービス(Samba)のインストールするように促されますので、指示に従いsambaをインストールし設定をします。
・共有フォルダーの権限設定
フォルダーを右クリック、「ローカルネットワーク共有」タブを選択し必要に応じて
「このフォルダー内でのファイルの作成・削除を他のユーザに許可する。」
「ゲストによるアクセス」
にチェックを入れます。
そして「共有を変更する」ボタンをクリックします。
基本的に端末から見えるようにするだけで他人と共有する必要がなければ、チェックは不要。
・ファイアウォールの設定
これをしないとPCの共用フォルダーにアクセス出来ません。
端末画面を起動して次のコマンドを入力
$ sudo ufw allow samba
これだけでok。
・sambaにユーザー名とパスワードを登録する
端末機から共有でubuntuの共有に書き込んだ場合、ファイルの所有者は「nobody」になってしまいます。
ubuntu側では所有者が違うのでこのファイルのパーミッションを変えられません。
これを防ぐためにsambaにユーザー名を登録し、その名前で端末機から書き込むようにする訳です。もちろん、そのユーザー名はubuntuで使っているユーザー名と同じものにします。
$ sudo smbpasswd -a ユーザー名
このコマンドを実行すると最初にコマンド実行のパスワードを要求してきます。
その後、登録するユーザー名に対するパスワード登録を要求してきます。このパスワードが端末機側で必要に成ります。
(2)端末機と共有するファイルを「公開」フォルダーに入れます。
ここで忘れてはならないのがファイルのアクセス権の変更です。権限は「なし」、「読み込専用」、「読み書き」とありますので、「読み込専用」または「読み書き」を選びます。「なし」のままにしておくとファイルの存在は見えるのですが、ファイルを開くことも端末機側にコピーすることも出来ません。実はこれでしばらく悩みました。
(3)端末機側にファイラをインストールしておきます。
ファイラには色々ありますが、Androidアプリにはファイルマネージャ、ASTRO、ESファイルエクスプローラなどが有ります。中にはlinuxのようなセキュリティ機能に対応できていないアプリもありましたが、こうしたアプリは使えません。
GooglePlayからインストールします。AmazonのFireHDシリーズの場合はAmazonからASTROをインストールして下さい。
(4)端末機から接続する前にPCのIPアドレスを調べておきます。
これがわからないと接続は出来ません。
ubuntu側で、設定-->ネットワーク-->詳細とクリックすると知ることができます。
(5)端末機から接続
端末機にインストールしたアプリによって異なります。
初めての接続の場合は、PCのIPアドレス、ユーザー名、パスワードが必要だったと思います。2回目以降は必要ありません。
私はAndroidのスマートフォンにはファイルマネージャ、タブレットのFireHD10にはASTROを入れて使っています。