Virtualbox上のゲストOSでUSBを使うための設定
ubuntuにVirtualboxをインストールし、ゲストOSとしてWindows10を設定しています。 その目的の一つはマイナンバーカードを使った電子申告に使いたいということです。パスワード方式ならubuntuでも使えたのですが、パスワード方式が使えるのは2019年1月からおおむね3年間の暫定期間らしく、2022年1月からの電子申告はマイナンバーカードがないとできなくなります。
そこで今回ゲストOSでUSB機器を認識できるようにしました。ICカードリーダーはまだ持っていませんが、USBメモリー、USBのHDDで使えることを確認しました。
前提条件
ホストOS:ubuntu20.04
ゲストOS: Windows 10
VirtualBox:6.1.8 + GuestAdditions + 今回追加で Extension Pack
インストールと設定
ubuntuにVirtualboxとGurstAdditionsをインストールする部分はubuntu20.04上のVirtualboxにWindows10をインストール。を参照下さい。
Extension Packのインストール
Virtualbox本体はUSB1.0までしかサポートしていませんので、USB2.0、3.0使うためには、Extension Packも必要になります。
Extension PackはVitualboxをダウンロードしたサイトにありますので、Virtualbox本体と同じバージョンのものをダウンロードします。(Windows、Mac、linux、全部共通です。)
ダウンロード後のubuntuでのインストールは、そのファイルをダブルクリックします。許諾すればそのままインストールされます。
さて、これでうまくいくだろうと思いきや、USBポートのデバイスが見つからないとなりますので、次の処理を行います。
USBポートのデバイスを認識できるようにする
参考にした記事:「LinuxホストのVirtualBoxで、ゲスト側からUSBデバイスを扱う設定。」
詳しくは上記記事を参照いただくとして、グループ:vboxusers は、上記の説明によると VirtualBox をインストールしたときに自動的に作成されるらしくて、これに自分のIDを登録すれば認識できるようになるそうです。 以下、$の付いている行がコマンドの行です。(自分とあるのをあなたのものに置き換えて下さい)
自分@pc名:~$ less /etc/group | grep vboxusers vboxusers:x:134: 自分@pc名:~$ sudo gpasswd -a 自分 vboxusers [sudo] sk のパスワード: ユーザ 自分 をグループ vboxusers に追加 自分@pc名:~$ less /etc/group | grep vboxusers vboxusers:x:134:自分
この後、ubuntuを再起動します。
Virtualboxの仮想マシンでの設定
今回はUSBメモリーとUSBのHDDを繋いで試してみました。
- ゲストOS が起動していたらシャットダウン
- USBデバイスを挿入
- Virtualboxマネージャの画面でゲストOS を選択し、設定 →USB
- 「USB コントローラーを有効化」にチェック
- USB1.0またはUSB 2.0 またはUSB 3.0 にチェック
- USB デバイスフィルターで、右にある「+」のアイコンをクリック。
すると接続されているデバイスの一覧が表示される。 - ゲストOSで認識したいデバイスにチェックをつけて「OK」をクリック
仮想マシンのゲストOSで確認
以上で仮想マシンのWindowsからもUSBデバイスを使うことが出来るのを確認できました。
多分、USBのICカードリーダも使えると思います。