こうかの雑記

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昔の懐かしいこと、ubuntuのこと、その他いろいろ

変わってしまったふるさと

 わたしたち夫婦は同じ街を故郷にもっています。
 急にパートナが「行ってみようか」と提案してきました。即答で「行く」と答えました。パートナはここ何十年も故郷の市の中心部に行ったことがないと言っています。正確には実家のある地域には行っていますが、市の中心部には行ってないと。自動車で行くと混みますからね…。
 私は何度か愛用の自転車で一人行ったことがありまして、街全体が様変わりしている様子を知っていますが、滞在時間も短く、変化の全貌を見て知っている訳ではありません。ここ3年ほどは行っていません。

 お昼ゴハンを食べた後、二人で(車で)出かけました。出かける前に車を停める場所をネットで検索しないとわかりません。なにしろわたしたちの記憶にある知識は古すぎます。少なくとも20年、長いところでは35年近く行っていない場所もありますから。
 自宅から遠い場所でもない(10kmほど)のに、私達は混雑を嫌い田舎の方を好んでいたということですね。
 街を分断していた河川は無くなり、今は公園として整理されていました。整理されているとは知っていましたが、その様子はみたことがありませんでした。その河川跡の駐車場に車を停めて、二人で歩いて回りました。
 公園(高台)から見る景色は、わたしたち二人が知っている景色とはまったく別物でした。私達が知っている景色には、民家の屋根が広がっていたのですが、今は高層ビルが立ち並んでいました。近隣の府県の市では人口減の傾向に有る中、この市は人口増の傾向にあります。それを実感してしまいます。まだ高層マンションらしき建築工事をしていました。

 公園を出て街の中心部へと行ってみます。税務署の位置が違っています。姉が通ていた幼稚園(教会)にはまだ古い建物の壁の一部が残っていましたので直ぐに分かりました。変わってなかった少ないものの一つです。商店街のアーケードは取り払われ、多くの店舗が無くなり、ビルに変わり、知らないお店ばかり。時々、昔からのお店を見つけられる程度。「ここに友達の家があった」。「ここには○○楽器のお店が有って、初めてのギターを買ってもらった」、「ここの神社の敷地狭くなってない?」などと話しながら散策。パートナが通っていた幼稚園、わたしが通っていた幼稚園、小学校、中学校と見て回りました。

 幼稚園から中学校までの全部がすっかり建物が変わっているのですが、一番衝撃だったのは小学校。何しろ一番沢山の思い出のあるところでしたから。運動場で遊ぶ後輩児童たちを見ながら二人で色々話しました。

 今回のふるさと訪問は、昔を思い出し懐かしむというより、今の様子を確認し記憶にインプットすることにあったと思います。多分、これからも訪れることはあまり無いと思いますが、今回のことは街が発展しているのだなぁという印象(細かいことは覚えてないので)を持って思い出に組み込まれると思います。

 もうわたしたちの思い出の時は遠い昔になってしまった。二度と戻ることはできない。そしてわたしの街ではなくなっていた。
 結婚してこの街を離れて以来、現住所で人生の大半を過ごしているのだから…。そんなことを感じました。

 なんだかまとまりの悪い文になってしまいました。